ソックスを企画する際、考慮したのがワークブーツにもサンダルにもスニーカーにも合わせやすいものをつくりたいということでした。いろんな選択肢はありましたが、もっともその解答に近いのがミックス調のソックスです。杢目の生み出す風合いが、どんな靴にも合いそうだと感じました。
ミックスソックスを開発するにあたり、我々は市場のリサーチを行いました。その結果、品質はよくても杢目がフラットだったり、雰囲気はあるのに耐久性や履き心地が悪かったりと満足のいくものには巡り会えませんでした。
そして昔ながらのネップ編みによるミックスソックスを作れる工場はないものかと調査したところ、すべてに満足できるソックス作りが可能な工場を国内で見つけることができました。
このソックスはネップヤーンと呼ばれる編み方をしているため、全体的に不均一で粗野な印象です。ネップとは2種以上の糸を縒ったときにできる糸の節(固まり)が途中に入った糸のことを指し、意匠糸の代表的なものの一つです。アメリカンソックスでは定番とされてきたものですが、近年では昔ながらの製法ができる工場も減少し、目にする機会も少なくなりました。
特徴としては、ゴツゴツとした表情のある素材感が挙げられます。こういった仕上がりというのは、几帳面な日本人には永らく難しいとされてきました。なぜなら細部にまでしっかりとした精密度を求めてしまうため、アメリカンプロダクトが持ついい意味での無頓着さが出せなかったからです。